疲れているとき、季節の変わり目等々、風邪を引いてしまうことってありますよね。
皆さんはどんな方法で風邪を治していますか?
冷却シートや氷枕、病院で処方される抗生物質etc…。
あらゆる方法がありますが、昔からこれが正しいと思って、誤った方法で風邪を治しているかもしれません。
今回は、風邪の治し方について色々調べてみましたので、参考になればと思います。
- 風邪で熱が上がったら頭を冷やすより脇の下を冷やすのが効果的
- 汗をかくのは風邪の治りかけの証拠【体を温め汗をかくと風邪は早く治るというのは昔の常識】
- 抗生物質は9割型風邪に効果なし【風邪に抗生物質が良い理由は?】
- まとめ
風邪で熱が上がったら頭を冷やすより脇の下を冷やすのが効果的
風を引いて熱が出たときの対応として、氷枕や冷却シートで頭を冷やすことが定番と思います。
確かに、頭を触ると熱が出ているので、その部分を冷却シートや氷枕でひんやりしていて心地よく、楽になったような気に感じるし、実際、熱が下がってくるので、このやり方がベストと思いますよね。
一見、熱が下がったように感じたりしますが…。
頭痛を緩和させるためとしては、患部を冷やすことで改善されることも有るようです。
患部を冷やすことは頭痛を緩和させるということは、期待できますが、熱を効率良く下げることができるかと聞かれると、残念ながらあまり期待できません。
効果的に熱を下げるポイントは、体全体を冷やすことです。
このとき、一番需要なのは血液を冷やす点です。
太い動脈を中心に冷やすと、冷えた血液が体内を循環するので、頭を冷やすよりも確実に早く体温を下げることができるそうです。
この話をもとに考えてみると、おでこや後頭部の表面付近と言った箇所には主要な動脈が通っていないため、体温を下げるには向いていないと分かります。
体全体とは具体的にどこを冷やすかというと、脇の下や太ももの付け根、のどの両側(頸動脈)が良いです。
ただし、風邪による発熱のケースにおいては、免疫細胞を活性化させて、高温に苦手なウイルスなどの増殖を抑える役割も担っているため、あまりにも体がつらいという訳でない限りは、急いで体温を下げることはしないようにしましょう。
詳細については、後ほど説明しますが、熱があるからと言って闇雲に体温を下げてしまうと、逆に治りが遅くなってしまうこともあります。
また、風邪に限った話ではありませんが、熱中症や日射病などの急いで熱を下げる必要がある場合にも、この部位を冷やすことは有効と言えます。
今回、何故、風邪で熱が出た時に下げることを調べることになったのか?
前回のブログで妻が脳内出血になった記事を書いたのですが、その時、高熱になった時の対処として、看護師さんが、額を冷やさず、後頭部・右腰・左脇・右首の4ヵ所を氷で冷やしてました…その4ヵ所には太い血管があるところです。
何故、額を冷やさないか疑問に思い色々調べてみました。
それから、妻は現在、意識も戻り、言葉も話すことができるようになりました。
記憶も徐々に戻り、少しずつですが、順調に回復しています。
心配して、ブログにコメントを頂いた方、有難うございました。^^
経過報告については、改めてブログで掲載しますのでよろしくお願いします。
汗をかくのは風邪の治りかけの証拠【体を温め汗をかくと風邪は早く治るというのは昔の常識】
風邪を引いて熱が出たときに、「たくさん汗をかくと熱が下がる」と聞いたことはありませんか?
実は、この言葉にはある誤解を含まれているのです。
前にも触れた話ですが、風邪で熱が出るのはウイルスから体を守ろうとしている良い反応となります。
風邪の引き初めに寒気がするのは、震えることで熱を作り出そうとしているからなのです。
このような初期症状に無理に熱を下げるという対処をしてしまうと、体はさらに熱を作り出そうとするので、体力の浪費にもつながり、風邪の治りをえって遅くしてしまいます。
そしてウイルスの排除が完了すると、次は体温を正常に戻そうという働きへと変化します。
汗をかくタイミングはこの時なのです。
つまり、汗をかいて風邪を治しているのではなく、治りかけだから汗をかくというのが正しいことになります。
このときにさらに体を温めて汗をかこうとすると、体力が消耗してしまいます。
抗生物質は9割型風邪に効果なし【風邪に抗生物質が良い理由は?】
「風邪ですね、抗生物質を処方しておきましょう」と医師から言われた経験はないですか?
私が医者に通っていた時は、それが当たり前でしたし、つい最近まではそうじゃないかと思います。
しかし、それは、色々調べるとほぼ間違いのようです。
風邪の大半はウイルス性ですので、効果がないということのようです。
なぜならば、抗生物質は細菌を滅するための薬ではあるのですが、9割の風邪には使っても意味がありません。
それではどうして、病院では、風邪と判断した際には、抗生物質を処方しているのでしょうか?
それは、細菌性の風邪であった場合には重症化するのを防ごうとしていることが理由として考えられます。
また、患者自身が風邪を治すには抗生物質と誤った知識から、自ら抗生物質の処方を申し出ることも少なくありません。
ここ最近では抗生物質の乱用により、抗生物質の効かない微生物が生じる「薬剤耐性」が深刻化しているようなのです。
2017年、厚生労働省は風邪の際に抗生物質の処方を控えるよう、医師へ通達したとされます。
「念のため」の処方が起こした薬剤耐性問題、命に携わる仕事をしているのならば、慎重に判断しいものですね。
まとめ
- 風邪で熱を下げる場合は、額ではなく、首筋・腰・脇などの太い血管があるところを冷やす。
- 風邪の初期症状で熱を下げるのではない。
- 汗をかいた時は風邪が治りがけの証拠。
- 抗生物質の効かない微生物が生じる薬剤耐性がとても深刻化。