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血圧と塩分は関係ないの?【健康診断で血圧がいつも正常範囲だから安心ではない】

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健康診断で『血圧が正常』だったら安心だと思っていませんか?
健康診断では、必須の検査である血圧測定。

血圧とは、心臓から流れる血液が血管を押す力のことで、その診断基準における正常値は、最高血圧が140㎜Hg未満、最低血圧が90㎜Hg未満とされている(家庭血圧は最高135㎜Hg未満、最低85㎜Hg未満)。

「健康診断では、いつも正常範囲だから安心。」という人が多いと思います。
でも、油断は禁物です。

 

 

血圧が急上昇する血圧サージとは?

じつは、ふだんの血圧が正常値でも、1日のある時間帯だけ血圧が急上昇するというケースもあります。
それが『血圧サージ』と呼ばれる現象です。

 

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サージとは英語で“波のように押し寄せる”という意味で、まさに血圧が大きく波打つ状態を表現しています。
そして、血圧サージがくり返されると、細い血管に突発的な圧力がかかってしまうため、高血圧の人よりも脳や心臓の病気にかかりやすくなるといわれています。

 

実際、2014年に行なわれた2万人以上の日本人を対象にした調査では、高血圧の人の脳血管障害などのリスクが通常の約1.4倍であったのにたいし、血圧サージが疑われる人のリスクは約2.5倍であったという結果があります。

 

では、この危険な血圧サージは、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
血圧サージに大きく影響を与えるのは、交感神経の活性化とされています。

 

交感神経は自律神経の一種で、身体が緊張したときなどに心拍数を上げたり、血管を収縮させたりするというはたらきがあります。

 

ところが、この交感神経がなにかのきっかけで変調をきたすと、血圧が乱高下する状態に陥るのです。

 

そのおもな要因としては、食事やストレス、飲酒、喫煙、また激しい運動などが挙げられます。

 

たとえば「イライラしてタバコを吸う」「急いで食事をする」「遅刻しそうなので駅まで走る」などの要因が重なると、交感神経が異常に興奮し、血圧サージが起こりやすい状態になるとされています。

 

この血圧サージは、定期検診ではなかなかわからないといいます。
血圧サージが、自分の身体に潜んでいるかどうかを見極める一番の方法としては、自宅で血圧を測ることです。

 

それも、早朝に行なうのが良いとされています。
というのも、血圧は朝から昼にかけて上昇し、夜は眠るために下降していく傾向にあるからです。

 

朝起きて、1時間以内に血圧を2回測定し、その平均値を数日間記録します。
その結果、正常値以上の数値が頻発するようであれば、専門の医療機関を受診したほうがいいでしょう。

 

自分でできる血圧サージの対策としては、減塩や酒・タバコの節制、有酸素運動などで、通常の高血圧対策と大きく変わることはありません。

とくに、ストレスを感じたときは、血圧も上がりやすくなります。

そんな時は、大きく深呼吸をしてみて下さい。

これだけでも、一時的に血圧を下げる効果があるそうですよ。

 

 

昧噌汁と高血圧

発酵食品が含まれ、野菜をたっぷりとることができる味噌汁は、健康に良いというイメージがあり、毎日飲んでいる人も多いでしょう。

一方で、味噌に含まれている塩分を気にして、あまり飲み過ぎないようにしているという人もいるようです。

これは「塩分過多は高血圧を招く」といわれていることが関係していると考えられます。

 

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確かに、塩分の多い食事は血圧の上昇をもたらします。
さらに、血圧が高い状態が続くと、心臓への負担が増え、血管が硬くなる動脈硬化に至るため、心筋梗塞や脳梗塞、脳卒中のリスクが高まるとされています。

 

では、実際に味噌汁に含まれる塩分はどれくらいなのでしょうか?
塩分の多そうな食品と味噌汁を比べてみると、カップ麺は5.5g、握り寿司1人前は5g、天丼は4.1gなのですが、これに対して味噌汁は一杯で1.5gでした。

 

少し前は、昧噌汁は塩分が多いので高血圧の原因になると言われていましたが、味噌汁よりも塩分の多い食事はたくさんあるのです。
さらに興味深いことに、味噌汁には血圧を上げるどころか、下げる効果があるともいわれています。

 

その効果に一役買っているのが、味噌などの大豆食品に含まれる『大豆イソフラボン』です。
大豆イソフラボンは、女性ホルモンに似たはたらきをします。

 

女性ホルモンは、血管の内皮細胞を保護してくれるため、血管がしなやかになり、血圧も低くなるのです。

 

ある研究で、高血圧や糖尿病の治療をしていない人を対象に味噌汁を飲んでもらい、5年間の追跡調査を行ないました。

 

その結果、1日に味噌汁を1杯飲もうが3杯飲もうが、血圧には影響しないことがわかったそうです。

 

また、正常血圧の人と正常高値(130/85水銀柱㎜)以上の血圧の人で比べてみても、味噌汁の摂取回数と血圧との間にとくに関連性は見られませんでした。

 

こうしたことから考えると、やはり味噌汁自体は、健康によいメニューといえるでしょう。

 

そして、味噌汁の塩分を気にするより、味噌汁以外の食事を見直すほうが効果的ということです。

 

 

 

和食に潜む塩分過多のリスク

毎日の朝食を和食にすることは、とでも健康によいというのは、よく耳にする言葉だと思います。

 

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「和食はすべて、洋食に比べてヘルシーだ。」と考えている人はちょっと待ってください。
確かに、植物油や乳製品をあまり使わない和食は、低脂肪・低カロリーですが、同時に塩分摂取量が多くなりがちでもあります。

 

塩分のとり過ぎは高血圧につながりやすいため、日本高血圧学会では1日の塩分摂取量を6グラム未満にするよう勧めています。

 

和朝食の定番メニューに含まれる塩分量は、塩鮭(甘口)1切れ2g、味噌汁1杯1.5g、うめぼし1個2gです。

 

ここに例えば、ホウレンソウのおひたしをプラスして醤油をかけたら、塩分量は、あっという間に6gに達してしまいます。

 

毎日塩分たっぷりの朝食をとることは、かならずしも健康的とはいえないのです。和食だけに偏らず洋食もとり入れ、バランスよく食べるようにしましょう。

 

 

 

味噌汁の定番『ネギとワカメ』の食べ合わせは残念

日本人の食卓に欠かせない味暗汁…。

なかでも「ネギとワカメ」という取り合わせは、定番中の定番といっても過言ではありませんが、この2つは、いささか残念なコンビと言わざるをえません。

 

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ネギには、“硫化アリル”という辛み成分が含まれていますが、これにはカルシウムの吸収を阻害する作用があるといいます。

 

そのため、この2つを同時に食べてしまうと、ワカメに含まれているカルシウムが、十分に摂取できなくなってしまうおそれがあります。

 

食材には、その組み合わせによって栄養価がより高まったり、逆に低くなったりするのです。

 

いわゆる『食べ合わせ』の良し悪しというものです。
そして、悪い食べ合わせのなかには、私たちが日常的に食しているものも多い。

 

たとえば、ほうれん草とベーコンがその一例です。
朝の定番メニューともいえそうな、ほうれん草とベーコンですが、けっして相性はよくないのです。

 

なぜならベーコンの添加物に使われているリン酸塩が、ほうれん草の鉄分とカルシウムの吸収を妨げてしまうからなのです。

 

それだけでなく、ベーコンの発色剤である亜硝酸ナトリウムと、ほうれん草に含まれる硝酸が体内で結合すると「ニトロソアミン」という発ガン性物質を生成してしまうこともあります。

 

よほど大量に摂らない限り、心配はないともいわれていますが、不安な人は避けたほうがいいでしょう。

 

また、ほうれん草はゆで卵とも相性が悪いといいます。
その理由は、卵黄に含まれるレシチンという成分にあります。

 

この物質は加熱すると、硫化水素を発生させるという性質があり、そのなかの硫黄成分がほうれん草の鉄分を壊してしまうのです。

 

この硫黄成分の発生を抑えたければ、卵を「固ゆで」ではなく半熟状態にするといいでしょう。

 

もちろん、いま挙げた食べ合わせの悪い食事をしたところで、急に健康を害するということはないのですが、食べ物の相性の良し悪しを知ることによって、より豊かな食生活を送ることができるはずです。

 

 

まとめ

血圧とは、心臓から流れる血液が血管を押す力で、その正常値は、最高血圧が140㎜Hg未満、最低血圧が90㎜Hg未満とされている。

 

ふだんの血圧が正常値で、1日のある時間帯だけ血圧が急上昇するという『血圧サージ』は、高血圧の人よりも脳や心臓の病気にかかりやすくなるので要注意。

 

血圧サージかどうかを見極める方法は、早朝に自宅で血圧を測ること。
ストレスを感じたとき血圧も上がりやすくなるので、大きく深呼吸すると一時的に血圧を下げる効果がある。

 

塩分過多は高血圧を招くが、味噌汁には、女性ホルモンに似たはたらきをするイソフラボンが含まれているため、むしろ血圧を上げるどころか、下げる効果があるともいわれている。

 

味噌汁の摂取回数と血圧との間に関連性はないので味噌汁は、健康によいメニューといえる。
和食は洋食に比べてヘルシーだが、塩分には注意。

 

味噌汁の定番『ネギとワカメ』や、朝の定番『ほうれん草とベーコン』の食べ合わせは、それぞれ良くない。
食べ物の相性の良し悪しを知ることで、より豊かな食生活を送ることができる。