生活に役立つ情報として、今回は、オーガニックコスメについて説明します。
あなたはいま、どのような化粧品をおつかいでしょうか。
肌にやさしそうな成分でできていて、敏感な人におすすめというイメージの強い『オーガニックコスメ』や『自然派志向の化粧品』が、最近多く見かけます。
その種類もかなり豊富で、どれが良いのかよくわからずに、結局のところ、パッケージのデザインや名前などで選んでいるという人も結構多いのではないでしょうか。
化粧品にある成分表示は、非常に小さく書いてあるので、ちゃんと読んでいないという人も少なくないと思います。
ですが化粧品は毎日使うものですので、ここで今一度、よく考えてみてほしいのです。
肌が敏感な人ほど、ガーデニングなどで草花にかぶれてしまった、なんていう経験はありませんか。
オーガニックコスメとは
オーガニックコスメとは、農薬を使わず、有機栽培で育てられた植物を使ってつくられた化粧品のことです。
ところが、世界各国や地域の認証団体におけるコスメ基準には、統一的なベースがないのです。
日本で販売されている商品のなかには、海外の認証を取得したものや、農林水産大臣が定めた品質および表示基準である『有機JAS認証』を取得した原料を使用するところもありますが、食品とは異なり、完全に整備されていないのが現状のようです。
つまり、言ったもん勝ち、的な…?という部分があるのも否めないということです。
そして“自然派”にしても、その定義はあまりにもあいまいです。
一般的には「自然の成分を0.3%以上使っている化粧品のこと」という点さえ満たせば、合成色素や保存料がたっぷり入っていても、自然派といってもいいのだとか…?
無添加化粧品とは
さらに衝撃的なのが『無添加』の表示なのです。
「無添加化粧品」というカテゴリーは、現在は厳密な意味では存在していません。
もともと、無添加化粧品という表現は、当時の厚生省(現一厚生労働省)によって定められた「アレルギー反応を起こす疑いのある102種類の指定成分」を使っていない化粧品を指すものでした。
ところが2001年4月に、肌にいいものも悪いものも、配合成分を全表記するよう改正されました。
いまとなっては、無添加化粧品は単なる“昔の名残”であり、表現に明確な定義も根拠もないということになるのです。
多くの人がイメージする「身体に悪いものが入っていない」という意味合いは、全くないのです。
このように、自然派志向かつ無添加とはいえ、肌にやさしいかどうかは不明瞭なのであります。

植物由来とはいっても、ウルシでかぶれる人が多いように、使用している植物しだいはで悪い症状がでることもあるのです。
なかには、ブランドコスメより、オーガニックコスメで荒れる人もいるといいますから、アレルギーをもっている人は、商品イメージよりも成分に注意して、化粧品を選ぶべきでしょう。
例えば、着色料が入ってないある化粧品が販売されていたとします。
この化粧品の成分には、シリコン・合成界面活性剤・鉱物油・防腐剤が入っていたとしても「無添加化粧品」ということになります。
どうして?と思ってしまいますが、着色料が無添加なのです。無添加をうたって販売されている化粧品の中にはこのような可能性もないとは言えません。
自分に最もあった化粧品を見つけて、安心して使いたいものですね。
まとめ

オーガニックコスメや自然派志向の化粧品の表現には、世界的にも統一的なベースが全くなく、その定義はあいまいであり、明確な根拠もないので、その響きに惑わされないことが大事です。
アレルギーのある人は特にその成分をきちんと確認してから化粧品を選ぶようにしましょう。