生活している中で日常トイレを使っていることで気が付いていないことを説明します。
世界の中で日本人は、衛生観念がもっとも高い国民とされています。
特に、O-157やサルモレラ菌などによる食中毒が発生して以降は、よりその意識が高まり、各家庭でマスクやエタノールスプレーなどのような、いわゆる抗菌グッズなるものが常備されるようにまでになりました。
ところが日本人は、こんなきれい好きにもかかわらず、知らず知らずのうちに病原菌を撒き散らしているというのです。
それは、洋式トイレで用を足したあとのこと…。
多くの人は用を足したあと、便器のふたを開けたまま水を流していると思いますが、それはとてつもなく不衛生なことなのです。
便座のふたを開けたままトイレの水を流すリスク

ふたをしないで水を流した場合、便器からは目に見えないほどの細かい水しぶきが周囲に飛び散ってしまいます。
その勢いは以外に強く、2メートル近く跳ねることもあるといいます。
この水しぶきのなかには当然、尿や用便、さらに便に含まれるさまざまな菌が混じっていて、便座や床・天井や、ペーパーホルダー・タオルなどにも付着してしまいます。
想像するとおそろしいのですが、トイレにいる人の衣服や顔にも降りかかっているというのです。
そしてこれらの菌は、水を流してから90分経過したあとでも検出されることがあるといいます。
トイレと浴室が同じ空間にあるユニットバスにいたっては、さらに被害が拡大してしまいます。
便器内の水が、シャワー、浴槽、洗面台の上のコップにまで飛び散るからです。
アメリカのある大学の調査によると、ユニットバスに置かれている歯ブラシの約半数以上から大腸菌が検出されたといいます。
これはもはや、用便が口に入ってくるのと同じ状態。
知らないとはいえ、本当に怖いですよね。
これでもあなたは便座のふたをしないで水を流せますか?
このような悲惨な状況は、まだまだたくさんあります。
ルームシェアのユニットバスなどのように、トイレや洗面台を他人と共有すると、歯ブラシには使用する人たちの用便が付いてしまうことになります。
実際、ユニットバスに置かれた歯ブラシに付いていた用便のうち、約8割は他人のものであったといいます。
ユニットバスではなくても、もしノロウイルスなどを保菌している人が用をたせば、トイレの個室内に菌が蔓延することになってしまいます。
そして、次にトイレを使う人が、この汚染場所に触れたり空気を吸い込んだりした場合、二次感染を引き起こす可能性もあるのです。
一方で、トイレのふたをして水を流した場合はどうなのでしょうか。
トイレの便器の内の空間では菌が確認はされたのですが、個室内の菌の数は、ふたを開けて流した場合と比べるて圧倒的に少なかったといいます。
キレイ好きの人は「便器のふたを触りたくないからずっと開けておく」というご意見があるかもしれませんが、この話を聞いても同じことが言えますか。
今まで便器のふたを開けっぱなしのままで水を流していたあなた、今後はどうしますか?
衛生的にもフタは確かに閉めておくべきですね。
それと普段、便器のフタは閉めているとは思いますが、閉めないことにより、電気代にも影響していることはご存知でしょうか?
以前、私の勤めていた会社でトレイの中に張り紙がありました。
【便器のフタは必ず閉めるようにして下さい。
占めることにより15%の削減につながります。】
会社は、省エネ対策にとても積極的に取り組んでいた会社です。
工場だったので、電気代が月500万円と聞いてました。
他にも色々な省エネ対策をしていました。
例えばエアコンは28℃で設定していて、とても暑かったです。(-_-;)
部屋ごとに蛍光灯がたくさんありますが、全てスイッチを消すための紐があり、使っていないところは消灯するルールがありました。
会社が大きいとそういうことまでといわれる方もいるかも知れませんが、これは家庭においても必要なことだと思います。
つい電気を付けっぱなしにしたりなど、水道・ガス・電気など全て気を遣わない無駄になるのだと個人的には思います。
お財布にも優しくするのと環境にも気を使いたいですね。
まとめ
便座のふたを開けたままトイレの水を流すのはとても不衛生。
ユニットバスに置かれた歯ブラシは用便がついてしまう可能性が高いので、便座のふたはしめてから水を流すようにしましょう!